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種田山頭火 [日経新聞から]





2015年1月8日付け『日経新聞』文化欄に、富永鳩山さんという書道家の方が「山頭火に深く分け入って」という文を書いておられる。


山頭火とは、言うまでもなく俳人・種田山頭火のこと。富永氏は山頭火と同郷の山口県防府市の方で、35年以上の長きにわたって旅に生きた自由律の俳人・山頭火の研究をしてきたという。


富永氏によれば、山頭火のイメージ(妻子を捨て、酒におぼれた放蕩者)は実像とは相当違うそうだ。そのイメージは独り歩きして、地元の防府市でも昔は偏見があったそうである。富永氏らの顕彰によって、その偏見も払しょくされ、来年は山頭火の記念館が地元にできる予定だそうだ。


閑話休題、山頭火の句を私が初めて知ったのは高校生の頃に見たTV番組『3年B組貫八先生』で、川谷拓三扮する教師が山頭火の句を授業で披露していたときである。


その後、大学生になって、山口県の川棚温泉を旅した時、山頭火の句碑を見た。

「湧いてあふれる中にねている」

「大楠の枝から枝へ青あらし」

この川棚温泉は、山頭火が終の棲家にしようと思うほど愛した温泉だった。(残念ながらその望みは叶わないのだが…。)


先の富永氏が山頭火の魅力を的確に表現されている。

“山頭火は自然の中に自分を置いて句を作った。句の中に山頭火自身が存在している。”


「分け入っても分け入っても青い山」

「てふてふてふてふひらひらいらかをこえた」
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