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映画鑑賞 [キネマのブルース]






クリスマスの夜、一人、『この世界の片隅に』を観て来た。

評判どおりのいい作品である。戦争を持ち上げるのでも、非難するのでもなく、一市民を淡々と描く物語。


戦争体験者から直接話を聞いたことがない若い世代にぜひ観てもらいたい。そう思った。


主人公の声を能年玲奈改め「のん」がつとめている。これが実によい。彼女はやはり天才に違いない。


閑話休題、映画が終わり外に出てくると、クリスマスを楽しんだ人たちがそこかしこにいた。今日が終われば街はクリスマスの飾りを一夜にして正月用に変える。あの手際の良さには毎年感服する。


クリスマス明けの12月はいつも付録のように思う。それはまるで1月の準備期間のよう。


こうして私は、この世界の片隅に生きている。
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