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地方創生という言葉 [日経新聞から]





3月3日の日経新聞夕刊の一面に、エッセイストの玉村豊男氏が興味深いコラムを書いてみえた。


要旨は、グローバル化が地域経済を破壊して「地方活性化」という言葉が生まれた。

地域を活性化する【要素】がなくなって「地方創世」という言葉が出てきた。


この【要素】というのは、地元でお金が回る仕掛けのことを言っている。


かつて、地元の八百屋さんで野菜を買えば、八百屋さんはまたそのお金をつかって別のものを地元で買ったであろう。


昔は地元でお金がぐるぐる回っていた。ところが、地元のお店はどんどん廃業してしまい、お金をつかう場所が地方にはなくなってしまった。


玉村氏は地元でお金が回る仕掛けとして、空き家になった酒屋さんの復活事業に取り組んでみえる。それが成功したら、今度は空き家を民泊施設にして運営する事業に着手するという。


そうして、「地域に人と経済を取り戻そう」としている。


玉村氏は自問自答してみえる。果たしてうまくいくのだろうか、と。


地方に住んでいる者ならわかるはずである。玉村氏の挑戦がいかに尊く、そして難しいことか。


閑話休題、私は恥ずかしながら、このコラムを読んで初めて「地方創生」という言葉の本当の意味を知った。それまでの地域活性化という表現ではなく、どうして地方創生という言葉を使うのかを。

それゆえに、軽々しく使うべき言葉ではないと強く思った次第である。
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