尼御前 [金沢エレジーもしくはプレイバック]
今日は日帰りで金沢まで旅に出た。
一人行きなので高速バスを遣っている。
途中、尼御前という停車場がある。ここで休憩するのではなく、乗下車できるのだ。
尼御前は名古屋から行くと、温泉地・片山津の少し手前にある。
この尼御前、景色が綺麗で、風情があって、私の好きなスポットの一つだ。
その美しい景色とは逆に悲しい歴史がこの地に伝わる。
尼御前の地名の由来は、平安末期から鎌倉の世に移る頃に遡る。
悲運の将・源義経が一族郎党を率いて奥州平泉を目指して日本海側を逃げていた。兄・頼朝が差し向ける追っ手は厳しく、同行していた「尼御前」が足手まといになることをおそれ、この地の岬から海に飛び込み自害したという逸話が残る。
以前、私が聞いた話では義経に同行していた女性は全て自死したというが、真偽のほどは知らない。
尼御前から金沢方向に行くと、勧進帳で有名な安宅の関がある。「尼御前」の予見どおり、かの尼僧が同行しておれば、厳しい取り調べを潜り抜けることは難しかったかもしれない。
閑話休題、尼御前。ぶらっと長距離バスに乗り、思いつきでこうした停留所で降車してもおもしろいかもしれないと思った。
ちなみに写真は、尼御前を少し過ぎたところで車窓から写したもの。厳密に言うと、尼御前ではないことをおことわりしておきたい。
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2018-05-27 11:03
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