私の履歴書(橋田壽賀子さん) [日経新聞から]

あっという間に6月になった気がします。
薫風爽やかな日は少なく、暑かったり、肌寒かったり、変な5月でした。
5月の「私の履歴書」(日経新聞)は脚本家の橋田壽賀子さんでした。
さすがに文章がうまくて、毎回楽しみにしてました。最近はこのコラムを読みとばしていたのですが、久しぶりに全部読みました。
全体を通じて、亡くなられたご主人のことがいつも底流にあるような気がしました。
橋田さんは今もご主人のことを深くおもっておられるのでしょう。
行間には人間関係の複雑さが滲み出ているような部分もありました。
最終回に、「葬儀もしないでと言ってある。静かに消えていき、忘れられたい」と書いてみえる。
代表作「おしん」をはじめ、たくさんの脚本書いた人だから、忘れ去られるのは無理でしょう。
人間はないものねだり。脚本家としての大成功とは真逆に、なんとも寂しそうな文章が多かったように思います。
連載の最後はこう結ばれていました。
「墓には夫婦の腕時計を入れる。死後、その墓の中で再び夫婦の時間が流れるように。」
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2019-06-01 05:47
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