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老いた爺が見る夢 [キネマのブルース]

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6月も拙いブログをお読みいただいた方に感謝申しあげます。ありがとうございました!


7月もよろしくお願いいたします。


さて、先日テレビでチャップリンの名作の誉れ高い『ライムライト』を観ました。


ちゃんと通しで観るのは今回が初めてです。


結論を申せば、5点満点の3.5点というところでしょうか?!


音楽はよかった。


前半の深いセリフも中々のもの。


主演女優もおキレイですし、チャップリンも素晴らしい。


でありますが、ストーリーがやや陳腐な感じがしました。


もしかすると、このパターンは本作がオリジナルで、その後他の作り手が真似たというのであれば、「陳腐」という評価は酷ということになります。


そのあたりはわかりません。


このパターンというのは、若く綺麗なお嬢さんが初老の男性を好きになるというストーリー。


これは老いた男性の願望かもしれませんが、話の筋を追っかけているとツラいものがあります。


閑話休題、本作のあらすじはこうです。


その昔、一世を風靡したコメディアン・カルヴェロは今や往年の威光も落ちぶれ、今や売れない大道芸人としてその日暮らし。


そのカルヴェロがひょんなことからバレリーナの卵・テリーの命を救う。それだけでなく自信を失くしている彼女を励まし続ける。その甲斐あってテリーは世間に認められ、売れっ子のバレリーナになる。


彼女の足を引っ張ることになりかねないカルヴェロは静かに身を引くが、再びテリーと出会い、彼女のお膳立てで大舞台に立つこととなる。


、という話です。



現実の話としても昔売れてたのになぁ、という例は多々ありますし、たとえテレビに出続けたとしても、あの頃が絶頂期だったなぁと思う場合もよくあり、まさに「諸行無常」を感じます。


それは芸人さんだけの話でもなくて、普通に生活している場合もいっしょだと思います。



それにしてもチャップリンの芸というのはすごくて、最後の大舞台で演じる「秘技」はどうやってやってるんでしょうか?(ガクンと足が短くなって身長が縮む演技)



さりげなく演じられる名人芸が正当に評価されないことが一番怖かったです。

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