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『しばてん』 [松本百景]

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四日市松本にある絵本専門店【メリーゴーランド】の店主・増田さんが2020年5月4日付け中日新聞のコラム「中日こども文庫」でおススメされていた1冊がこの『しばてん』でした。


おススメというような生易しいものではなくて“大絶賛”でありました。


増田さんは私が勝手に尊敬している人生の大先輩です。


残念ながら私はこの絵本を読んだことがなく、何が残念かというと増田さんがそんなに絶賛されていることをこのコラムを読むまで知らなかったことです。


そうして、昨日ようやく読みました。(いつでも読めると思ってずるずると日が過ぎました。)


果たして思います。


子どもの頃この絵本を読んでいたらどんな感想を述べたのだろうかと。そして、幼心にどんな傷を残したのだろうかと。


半世紀以上生きてきた大人の私の心は鎧で覆われ、はっきり言ってそれほどのインパクトはありませんでした。


しかし、子どもが読むとなるとまた違う意味があると思うのです。




閑話休題、中日新聞のコラム「中日こども文庫」は書き手が何人かおみえです。


増田さんの翌週(2020年5月11日)の書き手は名古屋の絵本専門店メルヘンハウス二代目店主三輪丈太郎氏でした。


三輪さんは増田さんが『しばてん』を紹介したことを受けて、「『しばてん』の本編は勿論のこと、若き田島征三のあとがきが素晴らしい!」ということだ、と言ってます。



なるほど、その通り!と、私も合点します。


あとがきに次の文章を田島氏が書いています。


「人生をあゆみはじめて間もない人たちが、鑑賞者であり、読者である絵本。ふかく考えれば考えるほど、絵本をつくる仕事に、重い重い責任を感じないわけにはいきません。」


田島氏は子どもを「人生をあゆみはじめて間もない人たち」と定義しています。


人生をあゆみはじめたばかりなので大切に、尊く接しなければならないという田島氏の気合が伝わる一文です。


『しばてん』、私は図書館で借りてきました。


一般開架でなく、地下の書庫に保管されていました。


このような名作はぜひ、一般開架に出しておいてもらいたいものです。



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