1月23日 [f]

朝、外は雪だった。
父親に付き添ってもらって学校に行った。
控室代わりの体育館にはたくさんの親子がいた。体育館には暖を取るためのダルマストーブがあったが、その周りには人がいて近くには入れそうになかった。
たまたま父の知り合いがいて、強引に席をあけさせ、私たちも火の近くで暖を取ることができた。
私は待ち時間の間、参考書か何かを読んでいたような気もするし、あまり何もしていなかったような気もする。今となっては覚えていない。
時間が来て教室に入った。前の席にたまたま同じ小学校の友人が座った。
そのもう一つ前に座っていた子ともなぜか仲良くなった。
教室で試験を受けた。
できたのか、できなかったのかよく覚えていない。
果たして、後日談だが、試験に合格したのだから一応出来たのだろう。
帰り、行きもそうだったが、国鉄を利用した。父は降車駅の近くの喫茶店に連れていってくれた。いつもは厳しい父がこの日は優しく、トーストサンドを食べさせてくれた。これがとっても美味しかった。何を飲んだかは覚えていない。
当時ぼつぼつ出てきた中学受験。私も経験した。
ここで少し人生が変わった。
そして周りの人にも少し影響があった。
あの時受験しなかったら私はまた違った人生を歩んだだろう。だからこの日は忘れられない。
そういえば、筆記試験だけでなく面接もあった。面接は失敗したことを今思い出した。
よく合格できたものだと思う。