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商いの原点

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今日は昨年末に広島県福山市に行った時の話です。

夕食はホテルの食事をつけず街なかのお店で食べることにしてました。

そこで選んだのがホテルの目の前にあった「広島焼 田吾」さんです。

ま、食べログでさがしたんでエラそうなことは書けませんが、広島焼はもちろんのことサイドメニューのカキや鶏肉もたいへん美味しく、雰囲気もよかったので選んで正解でした。

たまたま運良くあまり待たずに入れたのもラッキーでした。私たちの後に結構並んでましたから。

閑話休題、この店のオペレーションを見ていて商いの原点を感じました。

たとえば、席の空き具合を問い合わせる電話がひっきりなしにかかってきていて、そのたびに「うちは予約やってないんやわ。来て並んでもらわんと」(あまり広島弁じゃなかったです)と歯切れよく言われてます。けっして高圧的ではないのですが、プライドを感じる口調でした。

「今日はお客さん多いんでたべもんの注文は最初の1回でお願いしとるんやわ」

これも聞きようによっては上から目線なんですが、待っているたくさんのお客さんを見ると協力してあげようと思います。

「うちは現金だけなんで、カードとかキャッシュレスできないんでよろしくお願いします」

これも時代に逆行しているように思いますが、一連の流れを見ていると実は違うのではないかと私は考えました。

予約もできない、現金払いしかないというのは一見お客さんに不便を強いているようにみえます。

けれど一番のサービスはお客さんに美味しい料理を食べてもらうことは言うまでもありません。

こちらのお店を見ていると、うちは料理で勝負する。余計な対応をしている時間があるのならその分料理を良くすることに費やす。

そういう無言のメッセージを私はこのお店から受け取りました。

なぜ、私がそう思ったか?


それはピカピカに磨かれた鉄板を見たからです。

食後の鉄板はコゲが付いたりしてかなり汚れているのですが、店を仕切る責任者らしき方が無言でモクモクと鉄板を隅々まで磨きあげてました。

ふつうこういう鉄板は真ん中は綺麗でも端は黒ずんでいたりするものです。


それがピッカピカです。(料理の写真の鉄板をご覧ください)


キャッシュレスや予約制を否定するわけではありませんが、商いの原点回帰してもう一度オペレーションを見直すこともあってもいいのではないと思った次第です。

清々しい気分で店をあとにしました。
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