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『金の言葉 銀の言葉』第18日

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大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公・明智光秀が本能寺の変に臨む前、京都にある愛宕神社で戦勝祈願をします。

従来の大河ドラマでもよく出てくるシーンにこの神社でおみくじをひく場面があります。

なんど引いてもでるのは「凶」。演出によって吉が出るまで引いたり、あるいは凶のおみくじの棒をへし折ったり、苦悩にゆがんだ光秀の顔は疲れっきっている。

そんなシーンだったと記憶します。果たして今度の大河ではどう演出されるのか今から楽しみでなりません。

閑話休題、今日の『金の言葉 銀の言葉』を読んだとき、私はこの明智光秀を思い出しました。

あの時、光秀は愛宕神社の神様にどう言ってほしかったのか?



私が他人様のご意見を伺うときは今日の言葉のような場合が多いです。

すなわち、自分の中に答えはあり、誰かにそれを後押ししてもらいたい。そっと肩を押してもらいたくてご意見をきいたりしてます。

むしろ自分にノーアイデアのとき、ふと誰かに建設的な意見を述べられたりすると、その考えに影響を受けてしまいます。


私は想像します。

明智光秀に最初から謀反の考えは全くなかった。しかるに誰かが光秀に謀反を薦めた。光秀の頭に初めて信長を討つという考えが生まれそれは日増しに大きくなっていく。

愛宕神社でおみくじを引くのは天意を聞くため。天は一度ならず、二度も三度も光秀を止めるがついに光秀が天意をきくことはなかった。

明智光秀が明智光秀たるゆえんは本能寺の変にあります。彼が謀反を起こさず天寿を全うすれば滝川一益や丹羽長秀くらいの知名度だったのではないでしょうか?

かつての逆臣の汚名も今はだいぶ薄らぎ擁護するむきも多い中、光秀本人や一族郎党の本当の幸福がどこにあったのかはわかりません。


つまりはプレーンな心で他人様の意見を聞くことは困難だということの裏返しが今日の言葉だと思います。

そして他人様の意見を冷静に聞き分け判断できる力こそが大切だと考えます。
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