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『ジョーカー』 [キネマのブルース]

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見逃していた映画『ジョーカー』をブルーレイで鑑賞しました。


この映画が封切られた時、映画好きの知人たちは二派に分かれました。


「すごくいい」という人と、「あまりよくない」という人です。


たまたまかもしれませんが、中間派はいませんでした。


そして、私はというと、「すごくいい」派でした。


主人公・ジョーカーはバットマンシリーズに出てくる敵役で、本作はある男がジョーカーになるまでを描いています。


上に行きたくても行けない者のつらさ、虐げられる恨みなど屈折した心理がジョーカー誕生の背景にあり、同じ思いを持つ者たちの支持を得ていく過程に現代社会の闇を感じました。


世間では簡単に勝ち組・負け組などと二分してしまいますが、人間をそんなに簡単に分けていたらいつしかこの映画のような世界が生まれるでしょう。もしかするとその日は近いのかもしれません。


ジョーカー、アンチヒーローですが、「切り札」という意味もあるなぁと考えながら私はエンドロールを見ていました。

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