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75年という長さ [中日新聞から]

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今年は戦後75年でしたが、コロナ禍の影響で節目の年にも関わらず各式典は人数を制限し粛々と実施されていました。


そんな中、中日新聞は、(私は現在この新聞しか購読していないのでお許しください。他紙と厳密に比較したわけではありません。)、戦争体験者の証言を実にたくさん掲載されていました。


先日紹介した元イギリス軍兵士の方もそうです。

そういえば紹介記事の翌日にその特集(シリーズ)では、元イギリス軍兵士には、日本軍や日本人を憎んで亡くなった方も多かったという内容の証言が紹介されていました。中日新聞はいいところ取りではなく、公平な取材姿勢だと感じ入りました。


閑話休題、写真は2020年8月14日の中日新聞に掲載された元中日ドラゴンズ投手の杉下茂氏のインタビュー記事です。


この記事を読まれた読者は東海地方には多いと思います。そのインパクトは測り知れません。


杉下氏は現在94歳。戦後75年も経っているのですから、直接戦争を知っている方は本当に少なくなりました。


私自身も父母や祖父母から戦争体験というのはほとんど聞いたことはありません。特に従軍経験のある祖父から直接聞いた話はありません。昭和の頃はそういう話を聞くのはタブー視された面もあるのでしょう。


中日新聞には地域版にも80代以上の高齢の方から戦時中の証言を集め紹介されていました。


こうした証言を読んでいますと、証言者の皆様は「自分たちが次世代に伝えなければならない使命感」を異口同音に述べられています。これまであまり話したくなかったことをいろんな理由から語っていただけるのだと思います。


私たち次世代、そしてその次の若い世代はこの貴重な証言を真摯に受け止め、しっかり考え行動しないといけません。それが読む側の礼儀ということになるでしょう。

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