ホトケはほっとけぃ [キネマのブルース]
先日古い「寅さん」映画を観ていたらお墓参りに行く場面がありました。
おいちゃん、おばちゃん、さくらの3人が連れ立ってお寺さんに行き、ばったり出くわした御前様に挨拶するシーンでタイトルのダジャレがさらりと出ました。
おいちゃん「ホトケはほっとけぃで、春のお彼岸にもお参りしなかったもんですから」
1978年公開作品で、すでにこういうセリフが出てくることに少し驚きました。 娯楽映画のセリフは世相を反映します。 今から40年前にはもう先祖供養に手を抜くようなことが起きていたということです。
しかもこのあと、寅さんがたまたま思いつきでお墓参りをしていて、さくらたちと会います。 その時寅さんがお参りしていたお墓は自分の家の隣のお墓だったのですが、そのまちがいにしばらく全員が気づかないというなんとも笑えないシーンが続くのです。
昭和40年代後半の空気感がオールドファンにはたまらない名(迷)場面だと思いました。
そういえば昔の『サザエさん』ではお彼岸シーズンの定番が家族全員のお墓参りでした。
閑話休題、今年の秋のお彼岸はいかがでしょうか? 今年は新型コロナのこともあってなんとなくお彼岸というムードが私にはあまりありません。 敬老の日と秋分の日が連続したり、自分の仕事日であったりという理由もあります。
とはいえ、今朝お参りをすませてきました。秋晴れのさわやかさがなんとも心地よかったです。