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男の責任

2020-11-02T18:55:30.jpg
11月に入りました。

私にとってはせっかくの休日なのにあいにくと今日は雨模様。残念です。

天気予報どおりで、最近の予報精度はホント上がってますね。

さて、今回も同じような話で恐縮ですが、【寅さん】です。

『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』はシリーズ第27作で、1981年夏公開の作品。

マドンナは当時のりにのっていた松坂慶子さん。シリーズ1、2を争う美女といわれており、その通りだと私も思います。

さて、今さら私が言うまでもなく、寅さんはふられるのではなく、ふられるように自らを仕向けています。ただ、それは無自覚(無意識)でしょうから、ふられて落ち込んだりします。

寅さんはフーテンの自分が所帯ををもつのはとんでもないことだと考えているのでしょう。

寅さんがお嫁さんをもらって、とらやの跡を継げばおいちゃん、おばちゃん、もちろん妹のさくらも喜び、物語は大団円を迎えたことでしょう。(それはドル箱映画を終わらせることですから、松竹が承知しないという事情もあります。)

そうは問屋がおろさない。

今までさんざん好き勝手してきた自分がとらやの跡を継ぐことはできない、と寅さんは心の底でつぶやいています。

生まれつきマジメに暮らすのがイヤだという自分の性格も寅さんはよくわかっています。

つまり、寅さんは自分が所帯持ちになる資格はないと思っています。

嫁や子どもを養う自信がないので、女性に対して一線を越えることはしません。

それが寅さん流の「男の責任」なのでしょう。ゆえに『男はつらいよ』なのだと私は思います。


閑話休題、本作を観て、あらためて昭和後期の輝き、幸福を味わいました。今の時代が極端に不幸というわけではありませんが、画面を見ていると元気な世の中だったと誰もが思うことでしょう。

そのことをマドンナの松坂慶子さんの存在が象徴的に表しています。

今の松坂さんもお綺麗ですが、本作の松坂さんを超えることはありません。


若くて目映い女優さんと時代が見事にオーバーラップした映画でした。
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