SSブログ

灯台を回ろうか [本のブルース]

2021-01-04T23:51:28.jpg


今年一等最初にご紹介する本は宮本輝氏の『灯台からの響き』。


年始に読み始め面白くて一気読みした。


久しぶりに(私にとっては)小説らしい小説だった。


主人公は62歳のラーメン屋店主。とある事情で現在は休業中で、その店主を巡って起こる事件を解き明かすストーリー。 事件といっても日常生活の延長ようなことではあるが、当人にとってはたいへん重要なできごとだ。


余談だが、もしこの話が殺人事件であれば、まるで松本清張の『ゼロの焦点』のような謎解き話だ。


話を戻す。少しミステリアスな事件を解く鍵として灯台が出てくる。 各地の灯台を巡る話が紀行文としても秀逸で、今年は灯台を巡ろうかと密かに考えた。 こういう読者は多いだろう。コロナが許せばだが。

nice!(0)  コメント(0)