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知の巨人同士の対談 [本のブルース]

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少し前の話で恐縮だが、半藤一利さんがお亡くなりになられた。


つつしんでご冥福をお祈り申しあげます。


今さらながら半藤一利さんと出口治明さんの対談を読んだ。 お二人ともまさしく「知の巨人」という表現がピッタリくる。


そのお二人の対談内容は私が知らないことばかりで興味がつきない。 振り返って自分の不勉強ぶりを実感した次第である。


その半藤一利さんがご自身のことを勉強不足と言われるのは決して謙遜ではなく、ご自分より先輩にあたる旧制高校時代の学生の勉強ぶりと比較してのことである。 旧制高校の学生の読書量は半藤さんからみても多く、また海外の本は原書で読んでいたなどの逸話が披露されていた。


ちなみにこの旧制高校の学生と軍人とは受けている教育が違うし、もっと溯れば明治時代の人たちもよく勉強したようである。


そういった先達に比べれば勉強不足と半藤さんはご自身のことを言ってみえる。ましてや現代の大方の日本人の勉強量の少なさは言うまでもないことである。日本が悪くなっていくはずだ。


閑話休題、対談の中で半藤一利さんは「ヒトラーがなぜ権力を握ることができたのかを解明するまでは死んでも死にきれない」という意味のことを言ってみえた。果たして解明されたのだろうか。

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イッセー尾形がみたい [TVの国から]

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イッセー尾形が好きだ。


初めてテレビで彼を見たのはかれこれ40年くらい前だろうか? 高校の試験期間中で、当時は土曜日も授業があり、いつもならクラブ活動のところが、試験のため昼に帰宅した。 テレビをつけると『お笑いスター誕生』という番組がやっていて、司会はルパン三世の声優・山田康雄と中尾ミエ。審査員は唄子圭介師匠やタモリ、赤塚不二夫というメンバーだった。


出場するお笑い芸人はプロ・アマ問わずだったと思う。新しいお笑いに挑戦する人が多かった。


10週合格すると賞金の他なんか特典があったんじゃなかろうか。 私の不確かな記憶だが、10週合格して大成したのは「とんねるず」だけのような気がする。(最初はタカアキ&のりたけのコンビ名だった。)


10週合格できなかったけど、今も活躍するのがコロッケ、シティボーイズ、そしてイッセー尾形だ。


他にもミスター梅介、マギー司郎、おぼんこぼん、小柳トム、ファニーズらが出ていた。ファニーズ好きだったなあ。失礼しました、おぼんこぼん、小柳トム、ファニーズも10週合格組です。ファニーズはどこかに行っちゃったけどね。


閑話休題、イッセー尾形。 昔、イッセーさんの一人芝居を観に行って、公演後のサイン会で「【お笑いスタ誕】からのファンです」というと照れくさそうに笑われたのが忘れられない。


イッセーさんの演じた都市生活者は社会の決して片隅でもないし、底辺でもない。しかし、当時大勢を占めていた中流と呼ばれた人たちからはなんとなくバカにされているような人たちであり、その特徴をデフォルメして面白、可笑しく演じて見せ、最後は侘びしかったり寂しかったりするお芝居だった。


バーテン、英語教師、幸せ家族、接待に行くサラリーマン、そしてアトムおじさんなどなど。どれも忘れられない。


あれから30年以上が経ち、イッセーさんの演じる対象がついに日系ブラジル人になった。 ただ、社会の一隅で懸命に生きる人を真剣に演じるスタイルはなんら変わることがない。 演じる対象の変化は日本社会の変化なのだろう 大勢を占めた中流という存在がなくなったことが大きく影響しているのだと思う。


果たして日系ブラジル人二世や三世の方を通して見る日本人というのはいかなるものなのだろうか?!


またイッセーさんの舞台をナマで見たい。

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景気の実態はいかに [経営に関する世迷い言]

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先日に引き続き『TSR情報』から。


同誌によると、2020 年度の小売業者の倒産件数は過去30年間で最少の1054件ということである。 同誌の分析によると「巣ごもり需要」のおかげで小売業は概ね堅調とのこと。


先日発表された2020年10〜12月期GDPの速報値も予想より良かったなどコロナ禍でも実績を残している経営者の方は多いということであろう。


日経平均株価の上昇もカネ余りだけとは言えないのかもしれないと思う。

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散歩の風景 [discover Z]

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散歩していたら写真の看板を発見。 すっかり忘れているが、今年は私の住む地域で国体が開催される年。


オリンピックもどうなることやらの状況で国体もどうなることやら・・・。


閑話休題、隣の写真は同じく散歩の途中で見つけた「ションベン小僧」。


昔、この場所には池と噴水があってそこに飾られていた像。 何年か前に整備された際、池はなくなって「ションベン小僧」は今のような形になった。 ションベン小僧が最初にいつ噴水のところにできて、なぜ、池や噴水がなくなり、そしてこの像がどういう経緯で残されたのかは全く知らない。


コロナ禍でマスクをしているのがカワイイ。

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ひな飾り [f]

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遅ればせながら今年もひな人形をようやく飾った。

これで二十ン回目になる。

飾りながら、ひな人形を選びに行った時のこと、子どもが小さかった時のことなどいろいろ思い出した。

今年の飾る期間は短くなるが、しっかりと鑑賞してあげたい。

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NHK大河ドラマ『麒麟がくる』最終回を観て [TVの国から]

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1週間遅れで録画しておいた『麒麟がくる』最終回を観た。


今回の大河ドラマは、話の大筋こそ外さないものの定番となっているシーンを描かないことが多いと感じた。

たとえば、本能寺の変においては信長が最後に舞ったとされる「敦盛」の場面はない。(人生五十年・・・というアレである。)

光秀が愛宕山で戦勝を占うおみくじを引くところもない。 これらの話は後世の創作の可能性もあるのでなくてもかまわないのであるが、そうした定番を削ることは作り手側としては大きな決断がいることだろう。


閑話休題、そうした定番がない分、別の見せ場がふんだんにあったのが今回の大河ドラマ『麒麟がくる』の真骨頂だと私は思う。


従来の信長像をくつがえした染谷演じる信長の心情をあらわにする表情は絶品。最後の立ち廻りも好演であった。


一方、光秀は一度決めるとぶれない芯の通った人物に描かれていた。本能寺の変の三年後、足利義昭は「信長と光秀の二人は世の中を平和にしようというぶれない志があった」という意味のことを言う場面がある。


脚本家の池端氏は義昭の口を借りて光秀と信長の人物像を明確に定義付けた。 こうした一本気の性格の人間を演じるのに長谷川博己は長けている。(『シン・ゴジラ』がそうだ。) 背筋の伸びた光秀が騎乗して去りゆくエンドは決して悲しい場面ではないのだが、見ていて涙が出てきた。


最終回では光秀と信長の若い頃の回想シーンがいくつかあった。大河ドラマを見ていていつも思うのは、人間は若い頃が一番いいということだ。それはある種の純粋さと潔さ、そして希望と夢があるから美しくもたくましい。 今回の大河も良かったと思う。

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花鳥風月

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この前テレビで明石家さんまが「人間年を取ると花鳥風月を美しいと思うようになる」と、言っていた。


なるほど、私も若い頃に比べると花の美しさを思うようになった。 鳥や風の美しさは今もわからない。 月は昔から美しいと思っている。 花を美しく眩しく感じるのは命あるものだからかもしれない。

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景気の実態は? [経営に関する世迷い言]

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TSR情報によれば12月の倒産件数は過去50年間で二番目に少ない水準だという。

元々倒産件数と景気とは直接リンクしないと言われるが、それにしてもコロナ禍の中では低すぎるように思う。(倒産が少ないことはいいことだけど。)


観光関連や飲食店の方には申し訳ないが、それ以外の業種では意外とコロナの影響を受けていないのかもしれない。


また、政府の補助金とかでとりあえず延命できている場合もある。 昔から景気回復期に倒産が増える傾向にあるとも言われる。 コロナ禍から抜け出し、政府からの補助金が打ち切られた時こそ用心が必要なのかもしれない。

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『北条五代』 [本のブルース]

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『北条五代』を読了。


この作品は火坂雅志氏の遺作であり、未完の書を伊東潤氏が引き継いで完成させたというもの。 このような形式の本を読んだのは私も初めてだ。


閑話休題、戦国有数の大大名だった北条一族を不勉強の私はあまり知らない。 開祖の早雲公が伊勢新九郎と名乗っていた事から私は伊勢出身と早合点していたが、元々は京都で足利家に仕えていたようだ。


北条治世の根幹は四公六民という年貢政策で、税金を軽くすることで領国の民を富ませ城下を賑わし、ひいては自国の地力がつき、北条家も潤うというやり方だ。 すなわち、経世済民の政策である。


おそらく北条家のピークは三代目あたりで、その後ゆるやかに落ち目となり、五代目で命運は尽きるが、それも豊臣秀吉という強大な存在があったからに他ならない。 もっと言えば織田信長という類稀な覇王がいなければ、北条家が五代で終わることなく、また日本の戦国時代はもっと長く続いたか、別の形の国家になったのではないか、という考えが浮かんだ。


北条家は決して弱いわけでもなく、さりとて圧倒的に強かったわけでもない。 なるほど関東を手中に収めたが、それまでには多大な時間と労力がかかっている。常に周囲の大名と戦うか調略に明け暮れ、なんとか勝ち越した感じだ。北条氏と比べると一代で領土をあれだけ拡大した信長はやはり突出した存在だということがよくわかる。


北条五代とはなんだったかといえば、


「われら北条家は上に誰も頂かず、われらの考える仕置をしてきた」(下巻409p)であり、


「上に誰も頂かないからこそ、北条家だったのだ」(同)ということになる。


北条家五代100年の仕置は、江戸時代徳川家260年には及ばないものの、織田家や豊臣家よりは遥かに長い。北条家とは天晴、関東の覇王にして民のための政をなし、民から慕われた戦国大名らしからぬ一族だったのだと感じ入った。

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城下町の地名 [This is historyブルース]

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今日は仕事で某市に来ている。


「歩行町」と書いて「おかちまち」と読むようだ。 城下町の地名は歴史を感じて面白い。


コロナが治まったら再訪して探索してみたい。

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