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イッセー尾形がみたい [TVの国から]

2021-02-17T23:01:58.jpg


イッセー尾形が好きだ。


初めてテレビで彼を見たのはかれこれ40年くらい前だろうか? 高校の試験期間中で、当時は土曜日も授業があり、いつもならクラブ活動のところが、試験のため昼に帰宅した。 テレビをつけると『お笑いスター誕生』という番組がやっていて、司会はルパン三世の声優・山田康雄と中尾ミエ。審査員は唄子圭介師匠やタモリ、赤塚不二夫というメンバーだった。


出場するお笑い芸人はプロ・アマ問わずだったと思う。新しいお笑いに挑戦する人が多かった。


10週合格すると賞金の他なんか特典があったんじゃなかろうか。 私の不確かな記憶だが、10週合格して大成したのは「とんねるず」だけのような気がする。(最初はタカアキ&のりたけのコンビ名だった。)


10週合格できなかったけど、今も活躍するのがコロッケ、シティボーイズ、そしてイッセー尾形だ。


他にもミスター梅介、マギー司郎、おぼんこぼん、小柳トム、ファニーズらが出ていた。ファニーズ好きだったなあ。失礼しました、おぼんこぼん、小柳トム、ファニーズも10週合格組です。ファニーズはどこかに行っちゃったけどね。


閑話休題、イッセー尾形。 昔、イッセーさんの一人芝居を観に行って、公演後のサイン会で「【お笑いスタ誕】からのファンです」というと照れくさそうに笑われたのが忘れられない。


イッセーさんの演じた都市生活者は社会の決して片隅でもないし、底辺でもない。しかし、当時大勢を占めていた中流と呼ばれた人たちからはなんとなくバカにされているような人たちであり、その特徴をデフォルメして面白、可笑しく演じて見せ、最後は侘びしかったり寂しかったりするお芝居だった。


バーテン、英語教師、幸せ家族、接待に行くサラリーマン、そしてアトムおじさんなどなど。どれも忘れられない。


あれから30年以上が経ち、イッセーさんの演じる対象がついに日系ブラジル人になった。 ただ、社会の一隅で懸命に生きる人を真剣に演じるスタイルはなんら変わることがない。 演じる対象の変化は日本社会の変化なのだろう 大勢を占めた中流という存在がなくなったことが大きく影響しているのだと思う。


果たして日系ブラジル人二世や三世の方を通して見る日本人というのはいかなるものなのだろうか?!


またイッセーさんの舞台をナマで見たい。

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