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鳩首と孕む石垣

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昨日のこと。

津城跡の石垣に鳩の列を見た。写真が小さくてわかりづらいと思うが、実際は味わいのある風景だった。

閑話休題、津城跡は「続日本の100名城」に選ばれているものの、それは築城の名手といわれた藤堂高虎の居城だったからで、現在の遺構を見る限りその面影はない。

高虎公が築いた頃は巨大な堀が巡らされ、水に浮かぶような城だったというのだから名城の名にふさわしい城と言ってよかろう。

しかしながら、明治以後、堀は埋め立てられ、残念ながら往時のイメージとは程遠いものとなってしまった。

なおかつ、今の石垣を見ると、所々で石垣が膨らんでいて、いわゆる「孕み」という大変危険な状態である。

天守閣の復元運動も大事なことと思うが、まずは足元のこうした現実を見て、石垣の修復をするのが喫緊の課題かと思う。
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