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山崎豊子著『ぼんち』 [f]

2021-09-19T22:39:05.jpg
この小説はめちゃくちゃ面白かった。文庫本で600ページ超の大作を、寝る間を惜しんで読んだ。


著者自身のあとがきによると、「ぼんち」とは、大阪の言葉で、根性がすわり、地に足がついたスケールの大きな「ぼんぼん」のことを言うのだそうだ。

この小説で、私は主人公の放蕩ぶり、つまりはお金の費い方にまずは関心がいった。

いったい今のお金に換算したらいくらになるのだろうとか、これだけ費っても身代が傾かないというのはどんだけ大店で、また商売がうまいのだろうか、とか。

セコい私の性格では絶対ぼんちにはなれんなぁ。

閑話休題、ぼんちと聞いて、漫才コンビ「ザ・ぼんち」を思い出した。

昭和後期に登場したこのコンビ名を大阪の人はどう思って見ていたのだろうか?
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