千鶴ちゃんと呼ばれた方 [f]
もう今から二昔前になろうか。
ある高齢の経営者の方とお話をしていたら、ご自身の幼馴染のことを語りだした。
「弟の○○に商売の基本を教えたんは千鶴ちゃんなんさ」
「ワシは昔からよう知っとんで今でも千鶴ちゃんて、言うんやけど、商売を大きくして、美術館までつくったやんから大したもんやわ」
私にその話をした方とはその後お会いしていない。お年から察するとおそらく鬼籍に入られているだろう。
そして、その千鶴ちゃんと呼ばれた方も他界された。そのことを今朝の新聞で読んだ。
数日前に偶然、件の美術館に行った。そこにはオーナーの銅像が飾ってあった。そこに刻まれた生年から計算すると百歳を超えられている。エンドは記されていなかった。
庭園の新緑が眩しかった。買いそびれたオーナーの自伝を買いに近々またその美術館を訪れたいと思っている。
合掌
ある高齢の経営者の方とお話をしていたら、ご自身の幼馴染のことを語りだした。
「弟の○○に商売の基本を教えたんは千鶴ちゃんなんさ」
「ワシは昔からよう知っとんで今でも千鶴ちゃんて、言うんやけど、商売を大きくして、美術館までつくったやんから大したもんやわ」
私にその話をした方とはその後お会いしていない。お年から察するとおそらく鬼籍に入られているだろう。
そして、その千鶴ちゃんと呼ばれた方も他界された。そのことを今朝の新聞で読んだ。
数日前に偶然、件の美術館に行った。そこにはオーナーの銅像が飾ってあった。そこに刻まれた生年から計算すると百歳を超えられている。エンドは記されていなかった。
庭園の新緑が眩しかった。買いそびれたオーナーの自伝を買いに近々またその美術館を訪れたいと思っている。
合掌