ボンゴレ [f]

最近中々本格的パスタを食べる機会がない。時間もないが、そもそも周りはチェーン店ばかりで、自前で作る店も少なくなった気がする。
閑話休題、こちらは松阪の名店「サルーテ」の味を正しく継承する店だと私は信じている。
サルーテは閉店してしまったので(詳しい事情は知らない)、いよいよこちらの店の価値は高い。
美味しい、量もある、そしてリーズナブルなお値段と三拍子揃っている。
若い人にもぜひ覚えてもらいたいお店である。
髙田学苑150周年 [f]

私も同校OBで、そこで過ごした3年は貴重な体験になっている。
仏教の時間、比叡山での林間学校、平井憲○画伯の美術の時間など、同校でしか体験できなかったユニークな授業。そして、かけがえのない友人たち。
私の子ども氏も数年前に同校に通っていた。今の同校は新しい校舎になっていて、自分の頃の面影は少ない。
閑話休題、同校を受験した日は、雪が積もり、たいそう寒かった。学友の一人は高熱を出してしまい、朦朧とした意識の中での試験だったらしいが、実力ある人だったので合格した。
私の二つ前に座っていた受験生となぜか仲良くなった。その人も合格して学友となり、今では(私と違い)大出世されている。(学歴は関係ないのだ。)
『YUMING TRIBUTE STORIES』 [f]

当時の私は今よりももっと付き合いづらい人間だったので、そのお兄さんとはほとんどしゃべったことがなかった。
ユーミンの曲は覚えていないが、その特徴のある声からすぐそれとわかる。
対抗するわけではないけれど、私は日本のロックばかり聴いていた。
正直言ってユーミンは嫌いではない。オフコースもそうだ。むしろ、聞き出すとハマりそうで、避けていた。
閑話休題、標題の小説(短編集)を読みながら、あのお兄さんやあの部屋のことを思い出した。
今年はユーミンデビュー50周年で、それを記念したオリジナル企画だそうだ。
6人の人気女流作家が、ユーミンの曲をモチーフにして短編を書いている。それがまたどれも素晴らしい。
歌詞をうまく膨らませて見事な一編に仕上げている。読みながらユーミンの曲が勝手に頭の中で流れてくる。
今振り返れば、あの頃、食わず嫌いにならず、ユーミンを聴いていれば、ひょっとして伝説の苗場コンサートにも足を運んだかもしれない。
もしかすれば、あのお兄さんとも今も交流があるかもしれない。
そういえば、下宿を引き払う際に挨拶して、「いつも大きな音でロックを聴いてすみません」と、私は詫びた。そのお兄さんはそれまでも苦情めいたことは何もなく、その日も嫌味の一つもなかった。「こちらこそいつも同じような曲ばかりですみません」と、逆に言われてしまった。
少し青春のリグレットである。
ベルばら [f]

先日NHKの『アナザーストーリー』で特集されているのを観てそのことを知った。
メモリアルイヤーだからだろうか?厚生労働省のポスターに『ベルばら』の主人公オスカルが使われていた。
うーん、なんかミスマッチな気がする。
閑話休題、『ベルばら』の舞台中継を観たのは10歳の時だった。
華麗な舞台、綺麗な役者、悲しいラブストーリー、どれもが、それまで見たことがないものであり、心を鷲摑みにされた。
それは年末の番組で、翌年もまた年末に放送されて、二度感動した。
ただ、それから原作マンガにのめり込んだとか、宝塚に没頭したということもなく、今に至っている。
当時の小学生男子にとって、少女マンガも宝塚も遙か遠い存在だった。
唯一は、それから数年後にフランスで作られた映画『ベルサイユのばら』を観たくらいである(もちろん日本語訳付きで、日本の映画館で)。
今さらであるが、原作マンガを読んでみようか。
水木さん生誕100周年 [f]

本日の中日新聞に特集記事が掲載されていた。
そこに興味深い言葉を見つけた。
「水木さんは、死神にこう言わせています。幸福と不幸には、人間が思うほど大きな開きはない。」(久坂部羊)
妖怪の目にはそう映るのだろうか?
モヒート [f]

某店夏の逸品は自家製ミントによるもの。
今夏も飲めた幸せと有り難さ。
閑話休題、七色の記念日を独りで祝った。
馴染みのバーのカウンターで飲む淋しさと嬉しさがないまぜとなって昇華する夜にモヒートは爽やかな味わいだった。
明菜ちゃん [f]

中森明菜といえば、80年代を代表するアイドルの一人だが、アイドルというよりも歌姫だった。
アイドルの代表が小泉今日子だとすれば、女性トップスターは松田聖子。
中森明菜はこの二人とはまた違う地位を確立していた。アイドル的要素も多分に持ちながら、歌もうまく、ビジュアルと歌唱力の二つでファンを魅了する姿は歌姫と呼ぶにふさわしいと思う。
翳りがみえる彼女の表情が、破顔一笑すると小さな子どもからお年寄りまでつられて笑顔になる。そんな不思議な魅力のある笑い顔だった。
そんな彼女が私生活の悩みからか、芸能活動を事実上休止したのはかれこれ30年くらい前になろうか?!
もっと活躍してほしかったなぁ、と思う。