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『大河ドラマが生まれた日』 [f]

2023-02-16T20:57:37.jpg
先日NHKの『大河ドラマが生まれた日』というドラマを観た。見ごたえのある番組だった。

タイトル通り大河ドラマの第一作誕生の話である。

第一作が『花の生涯』ということは知っている。残念ながら観たことはない。放送された昭和38年、私はまだこの世に生まれてなかった。

閑話休題、昭和50年代ごろに聞いた話である。往年の大河ドラマファンの方は口々に言っていた。「大河はいろいろいいのがあるけど、やっぱり『花の生涯』が一番だ」。


残念ながら、大河ドラマの質は多少の紆余曲折はあっても、傾向としては年々落ちていると思う。先ほど話が本当なら、大河ドラマは始まった時から劣化していることになる。


過去作品のセットはたしかにお粗末なものもあるが、ドラマ内容は今よりずっといい(私見)。

昨年の大河(鎌倉殿)はよかった、今年(家康)はイマイチなどという話は、私に言わせれば笑止千万。どちらも目くそ鼻くそのレベルである。

それでも私が大河ドラマを見続けるのは他のテレビドラマよりまだマシだからである。

先ほどの『大河ドラマが生まれた日』を観てよくわかったことは、大河ドラマがエンターテイメント性を持ったものとして制作されたということだ。決して難しい歴史ものを作ったのではないのである。

つまり、大河ドラマの質の低下は、民度の低下の裏返しと言っていいと思う。


最後に余談ながら、大河ドラマの制作を命じたNHKのエライさんの役を中井貴一が演じていた。この演出を理解する人も今や少ないのだろうなぁ。
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