いよいよ午前10時の映画祭も佳境に入ってきました。

このシリーズが昨年4月から始まった時から特に楽しみにしていたのがこの『アラビアのロレンス』と次回の『七人の侍』です。

どちらも過去に映画館で観たこともあるのですが、また大スクリーンで観られる機会を得られたのはこの企画のおかげであります。

さて、そんなこと言いながらも毎度のことながら初めて観たときのような感動は残念ながら起こりません。

昨日、『アラビアのロレンス』を観てきました。4時間近くの大作を飽きることなく観れるのですからやはりこの映画は傑作だと思います。

高校生の頃テレビで観たときには所々内容がよくわかりませんでした。

大学生の時映画館で観たときはただただ感動し涙が出ました。

そして、今回、人並みの人生経験をしてきた50代のオッサンはそんなにやすやすと感動もしません。そのかわり細かいところまでじっくり観てしまいます。

そして今回思ったのはアラビアのロレンスという稀代の英雄の栄光と挫折を描くには4時間でもまだ短い気がしました。

ロレンスの悩み苦しむ過程、得意の絶頂から失意に沈む様などはもう少しじっくり表現してもよいのではと思いました。

いくつか印象に残っていたシーンを改めて噛みしめ、思い違いをただし、リマスターの美しい映像に心奪われた至福の時間でした。

そして、おなじみの勇壮でアラビアンチックな音楽を口ずさみながら家路に着いたのです。