この本はめっぽう面白かったです。

ただし、通常のハウツー本と思って読むと期待外れになるでしょう。

なぜなら『資本論』がベースになっているからです。

私は1983年の大学入学で、当時はかろうじてまだ『資本論』を教える学校がありました。私の卒業大学も数少ないその一つです。

その後、旧ソ連の崩壊などあって『資本論』を教える大学はなくなったと聞き及びます。

などとエラソーに書きましたが、私は『資本論』講読に挫折しているのでちゃんと理解しているわけではありません。

資本論のスゴイところは労働力を商品とみなし、それを再生産のための賃金という考え方です。

私見ですが、この考え方であれば安直な同一労働同一賃金という考えには至らない気がします。

いつか『資本論』を読破したい。それは今なのかも!!