作者・中真大氏はは三重県伊賀市出身で、まだ29歳と若いです。
若いにもかかわらず文章がうまい。
一文一文に無駄がなくて、それでいてギスギスしていない、余裕があるのです。
矛盾したことを言っているようですが、本書をお読みになれば私の拙い説明もご理解いただけると思います。
内容はある死刑囚の手記という形をとったフィクション。着想は永山則夫の『無知の涙』から得たと作者自ら書いています。
10代、遅くとも20代の頃に本書を読んでいればとても感銘を受けたことでしょう。
誤解される書き方をしましたが、本書はとてもおもしろい。
残念なのは読み手の私の感性が鈍くなったことです。
閑話休題、作者が主人公を通して語らせる世の中の見方にはドキリとさせられることが多く、もしお会いすることができればじっくりとお話を聞いてみたいと思うのです。(そんな機会はこないでしょうが。)
今日はこの本の中で一番突き刺さった言葉を書いて終わりにします。
「一人の人間として警告しておこう。日和見主義は破滅を招く。」(同書217p)
若いにもかかわらず文章がうまい。
一文一文に無駄がなくて、それでいてギスギスしていない、余裕があるのです。
矛盾したことを言っているようですが、本書をお読みになれば私の拙い説明もご理解いただけると思います。
内容はある死刑囚の手記という形をとったフィクション。着想は永山則夫の『無知の涙』から得たと作者自ら書いています。
10代、遅くとも20代の頃に本書を読んでいればとても感銘を受けたことでしょう。
誤解される書き方をしましたが、本書はとてもおもしろい。
残念なのは読み手の私の感性が鈍くなったことです。
閑話休題、作者が主人公を通して語らせる世の中の見方にはドキリとさせられることが多く、もしお会いすることができればじっくりとお話を聞いてみたいと思うのです。(そんな機会はこないでしょうが。)
今日はこの本の中で一番突き刺さった言葉を書いて終わりにします。
「一人の人間として警告しておこう。日和見主義は破滅を招く。」(同書217p)