本書は1978年に出版され、2002年には75刷までされた名著である。

私は今回図書館で借りて読んだ。その図書館では一般開架でなく、書庫に入れられていた。つまり、本棚を見ていて偶然手に取ることはできない。私のようにこの本を借りたいと司書の方にお願いして、やっと書庫から出してもらえるのである。

このような名著は一般開架にしておいてもよいのではないかと思う。

そもそも出版元は、新しい本を作ることばかりに精を出すのでなく、こうした古典を若い読者にPRして売り込んでもらいたい。

閑話休題、本書の中に豊田佐吉翁の逸話が紹介されていた。

それによれば、豊田佐吉は決して人マネをせず、独自の方法を考え抜いたそうである。

「模倣は発明の母」という言葉があるが、豊田佐吉そのようなことは一切しなかったようだ。

にわかには信じられないが、やはり天才は違うということか。