2020年12月30日 - 本のブルース 今年最後にご紹介させてもらうのがこの本、『天離り果つる国』。 この本も書評での評価が高く、そしてその通りの面白さ。 最近思うのは、近頃の小説と漫画がとても近いということ。 この小説は歴史物だが、昔の司馬遼太郎らとは明らかに世界観が違う。 作者の宮本昌孝氏は先人と異なる視点、書きぶりを探すのにさぞや骨を折ったのではなかろうか?また、平家の落人伝説ではないが、鄙の地に残る貴人譚の発端はこういう物語なのではないだとうかとも考えた。 閑話休題、小説の舞台は飛騨白川郷。再訪したくなった。