私は、金沢に行って時間があると必ず案内する場所があります。


それは市内尾張町の久保市乙剣宮の境内脇から主計町に抜ける階段道です。この小路には「くらがり坂」という名前が付いていることは最近知りました。


この坂道がとても風情があって、金沢の本質を凝縮した場所のように私には思えてなりません。


この近くにもう一つ坂道があることを五木寛之氏の本で知りました。「あかり坂」と、五木さんが命名されたようです。残念ながら、私はその坂道を知りません。今度、金沢に行った際にはぜひ訪ねてみたい場所です。


閑話休題、『金沢あかり坂』は短編集で、掲題の作品がトップを飾っています。他の三作品もよかったですが、本作はなんともいえない切なさの内に希望があって佳い話でした。


来週あたり、ぶらりと金沢に行ってこようか!?