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張本さん [日経新聞から]



2013年2月23日付けの日経新聞土曜版「食の履歴書」に元プロ野球選手で、今も辛口な野球評論でお馴染み張本勲さんの記事が掲載されていました。


その記事によると、張本さんは少年の頃、憧れのプロ野球選手の宿舎をのぞいた際、自分が見たこともないような分厚い肉を選手たちが食べていた光景が忘れられず、自分もプロ野球選手になることを目指します。


この記事でよかったのは張本さんの食事、とりわけ肉への思い入れではなく、練習に対する動機づけについて書かれたところです。


【引用】

コツコツと練習をしていたつもりだったが、数年後、ある人との再会で、自分の慢心に気づかされる。

王貞治

(中略)

目が覚めた気がした。それからは、酒やごちそうをあまり楽しめなくなった。銀座にいても「早く自宅に帰って、バットを振りたい」。

(中略)

毎晩自分に喝、喝、喝。1日300回。2時間かけて、全身全霊で振る。「バットを振った回数は日本で誰にも負けない自信がある」。


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ご存じのように張本さんの異名は“安打製造機”。通算3085安打は日本プロ野球公式記録歴代1位。


日曜朝、8時30分過ぎからの「喝だ!喝!」は伊達ではなかったのだと、今さらながら思いました。張本さんは幼少の頃に負った右手のケガを猛練習で克服し、大記録を築かれました。わたしはこういう逸話が好きでなりません。
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