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テンプスタッフ創業者の「私の履歴書」 [日経新聞から]



久しぶりに日経新聞の話題です。

同紙の名物コラム「私の履歴書」、今月(6月)はテンプスタッフの創業者・篠原欣子さん(しのはら きんこ さん)がご執筆されています。

篠原さんの波乱万丈の生涯は、失礼な言い方となりますが、たいへん面白かった。女性の凄さを感じました。


その前半生は、結婚に失敗、なんのツテもなく海外での語学勉強などたいへんご苦労なさったようです。そのご苦労は女性特有のものであり、男性から見れば少し“軽やか”にもみえますが、ご本人にとっては本当、たいへんだったことでしょう。


30代で人材派遣会社を起業され、創業時の忙しい様子はまるで昨今のIT関連業のようです。


起業から40年、一代で、グループ会社の社員数5,970人、売上高2,472億円の企業を作り上げられました。


「すごい!」の一言に尽きます。


では、成功の秘訣は何だったのか?


失礼ながら私なりの解説を試みますと、成功を目指さなかったからではないかという気がします。


もし、篠原さんが成功を目指していれば、このような大会社グループではなく、平凡な家庭の主婦に修まっていたように思います。


なんとなく、しかたなく“この道”を歩むしかなかったようにも見えます。


前半生の艱難や起業時の辛苦に比べれば、会社が大きくなる際の苦労など篠原さんにとっては苦労のうちに入らなかったのではないでしょうか?


6月29日付けの本欄より抜粋。

“派遣業界は設備が不要で工場もいらないという身軽さが身上だった。つまり「持たざる経営」こそ利益の源泉でもあった。それを「持つ経営」に転換したのは、雇用の創造を最優先したからだ。過去の成功体験に意味はない。”

こうやって鮮やかに経営の舵を切り、判断ができるのは今までの決して平坦ではなかった人生の裏付けがあればこそと考えます。


安全・安定志向で生きてきたサラリーマンにはできない決断だと思うのです。
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