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朝ドラ『まんぷく』のこと



もう、放送が終了して1か月近くになっているのに、今さらの話題で恐縮です。

閑話休題、朝ドラの『まんぷく』は、ご存知のように、日清食品の創業者夫婦をモデルにしている。

ドラマの後半は、チキンラーメンやカップヌードルの開発の話を主軸に展開したが、前半は主人公夫婦の馴れ初めや、戦中・戦後と塗炭の苦しみを味わった話であった。

そうした暗い話の中で、常に明るさを保つ名脇役として特筆すべきが、松坂慶子さん扮する主人公の母親である。

「私は武士の娘です」を決め台詞として、いい味を出していた。

それにしても、かつて妖艶な姿態で一世を風靡した頃を思うと隔世の感がある。同じくNHKの大河ドラマ『西郷どん』でも母親役を好演していて、どちらも当たり役であったと思う。

『まんぷく』では、私の予想とは違い、番組の最後まで出演し、なんと“生前葬”なんてことまで演じた。

世間では、この松坂慶子さんの役がそれほど大きな話題になっていなかったことは少し残念である。
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