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『決戦!関ケ原』 [本のブルース]

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セブンイレブンの本の売上が紀伊国屋書店を抜いたのは何年前だったでしょうか?もう随分と前のことになりますよね?!


最近はどうなのでしょうか? 本自体が売れてないように思います。(個人の感想です。)


閑話休題、『決戦!関ケ原』、以前から気になっていた本をようやく読みました。


「決戦!」シリーズは日本史上の有名な出来事を7人の作家がそれぞれの視点で、かつ異なった人物を取り上げて競作するシリーズです。


今回私はコンビニ【ローソン】で販売している限定版の文庫で読みまとした。


結論を先に書くと「とてもおもしろい連作」でした。


その理由、


① 書き手の作家さんが力量のある方ばかりで文章がうまい


② しかも文章のタッチが違うので読み比べができるし飽きない


③ 関ヶ原の戦いの主人公と言える石田三成、徳川家康以外の人物をスピンアウト的に取り上げ通説と違う解釈で描かれている点が興味深い。(織田有楽斎、小早川秀秋、安国寺恵瓊、可児才蔵)


④ ③の続きで同じ人物を複数の作家が主人公または脇役として取り上げる形になり、それぞれ別の見方で書いている点が興味深い。結果、関ケ原の戦いの鍵を握っていたのは毛利一族だったということが多面的に述べられている形になっている。


⑤ 全体の構成、作家の順番も心憎い演出がされている。(徳川家康で始まり、石田三成で終わる。トリの作家が葉室麟さんというのもいい!)


ということでたいへん楽しめた1冊でした。


さて、書いているうちに日付が変わってしまいました。


昨日29日は父の命日でした。亡くなって15年。ずいぶんと昔のことになりました。合掌





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