SSブログ

『キリンビール高知支店の奇跡』 [本のブルース]





今から30年ほど前。旅先の列車の中での話。

「わしは、キリンしか飲まんのや〜」と怒鳴り散らしているオッさんがいた。どうやら駅の売店でキリンビールが売り切れていて、他社のビールしかなかったらしい。

キリンビールをきらすとは何事だ!と、怒っていたのだ。

今の若い人には想像できないかもしれないが、“ビールはキリン”という時代があった。

ところが、1980年代後半にアサヒからドライビールが発売され、キリン一強時代が終わる。


この本は、アサヒにシェアを奪われたキリンが巻き返し、見事シェアナンバーワンを奪回する話である。


読んでいて、ふと冒頭の光景を思い出した。生来、判官贔屓の私は、樋口廣太郎ファンでもあるのでアサヒとドライビールが好きだ。しかし、本書を読むとキリンにも田村潤(著者)というサムライがいたということがわかる。


どっこいキリンもアサヒに負けてなかったのである。


閑話休題、本書から私が学んだのは、会社の本部が考えた施策ではなく、現場で自ら考え抜いた施策をやり抜くしか営業で勝つ方法はないということだ。


営業成績が伸びずに悩んでいるマネージャークラス必読の書だと思う。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。