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麩万寿 [f]

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四日市/栄昌堂さんの麩万寿をいただいた。

まずは、字が良い。味がある。万の寿という当て字になんとも幸福感がある。

包装紙とそれを縛る紙紐も古き良き和菓子の伝統感があってよかった。

そして、麩万寿。

説明書きによると、「なま麩」を柔らかくもっちりと調整。餡は十勝産小豆のこし餡。ヘルシーさと美味しさの両方を追求し、見事達成されている。

麩万寿を包む「いばら?」の葉も丁寧に仕上げられている。

これで、120円(税込)はお値打ちすぎると感じた。

閑話休題、私が当店の麩万寿の存在を知ったのは、かれこれ四半世紀も前。一時期仕事場が近かったこともあり、ちょっとした手土産に重宝させていただいた。

今回はそれ以来のことである。

変わらぬ美味しさがなんとも嬉しい。

商売を続けることが難しい昨今、リーマンショック、東日本大震災、そしてコロナなど、不景気のトピックスはたくさんあった。

そして、この30年以上、景気は、大きなゾーンで言えば、「停滞」の中で浮き沈みを繰り返しているように思う。

本物だから残れるとも限らない時代。栄昌堂さんは本物以上なのだと確信している。


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