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吹屋の町並み [旅のブルース]




昨日、岡山県高梁市成羽町吹屋地区にある町並みを見物した。

紅殻(ベンガラ)の色調に統一された外観と赤銅色の石州瓦の屋並が見事だった。

しかも単に統一するのではなく、それぞれの建物は意匠を凝らすなど個性を発揮しているのが素晴らしい。

特筆すべきは妻入と平入が混在することだと思う。屋根も切妻と入母屋がある。それなのに不思議と全体は調和しているのだ。

この町は戦国時代から昭和初期頃まで銅山とベンガラで栄えたらしい。その後、銅山の閉山とベンガラの生産中止で町は衰退した。

昭和の終わり頃から町並み保全の機運の盛り上がりと国の伝環条例の指定を受けたこともあって今は観光の町として再び脚光を浴びている。

それにしてもどえらい遺産をかつての豪商たちは残したものだと強く感じた。

もちろんご子孫の方々のご苦労も並大抵でないであろう。使い勝手も良くないし、維持費の負担も相当のはずである。

閑話休題、写真に写っている防火用の水桶は映画のセットで、今日はたまたまあるのだと、地元の人が教えてくれた。

なんでも、司馬遼太郎原作『燃えよ剣』の撮影中で、道路にまかれた砂もロケ用だという。

残念ながら昨日は撮影が休みで、俳優さんらを見かけることはなかった。

来年公開予定の『燃えよ剣』を楽しみに待つこととしよう。

【あるまかんのつぶやき】
全国の素晴らしい町並みがしっかり息づいて残ること。それが大事



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