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『決戦!関ケ原』 [本のブルース]

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セブンイレブンの本の売上が紀伊国屋書店を抜いたのは何年前だったでしょうか?もう随分と前のことになりますよね?!


最近はどうなのでしょうか? 本自体が売れてないように思います。(個人の感想です。)


閑話休題、『決戦!関ケ原』、以前から気になっていた本をようやく読みました。


「決戦!」シリーズは日本史上の有名な出来事を7人の作家がそれぞれの視点で、かつ異なった人物を取り上げて競作するシリーズです。


今回私はコンビニ【ローソン】で販売している限定版の文庫で読みまとした。


結論を先に書くと「とてもおもしろい連作」でした。


その理由、


① 書き手の作家さんが力量のある方ばかりで文章がうまい


② しかも文章のタッチが違うので読み比べができるし飽きない


③ 関ヶ原の戦いの主人公と言える石田三成、徳川家康以外の人物をスピンアウト的に取り上げ通説と違う解釈で描かれている点が興味深い。(織田有楽斎、小早川秀秋、安国寺恵瓊、可児才蔵)


④ ③の続きで同じ人物を複数の作家が主人公または脇役として取り上げる形になり、それぞれ別の見方で書いている点が興味深い。結果、関ケ原の戦いの鍵を握っていたのは毛利一族だったということが多面的に述べられている形になっている。


⑤ 全体の構成、作家の順番も心憎い演出がされている。(徳川家康で始まり、石田三成で終わる。トリの作家が葉室麟さんというのもいい!)


ということでたいへん楽しめた1冊でした。


さて、書いているうちに日付が変わってしまいました。


昨日29日は父の命日でした。亡くなって15年。ずいぶんと昔のことになりました。合掌





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ニッキン [本のブルース]

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業界紙「ニッキン」を長年読んできました かなり愛読した時期もありました 30年くらい購読したのかな? 前職の退職に伴ってこれもあと1回を残して終了となります 同紙を熟読している業界人は少ないと思います お付き合いで購読している方がほとんどでは? しかし企画をしている人たちはよく読んだ方がいいというのが私の持論です ネットが台頭してますが、まだまだ新聞の力、情報力はあると思っています お金を払う分、記者や編集者の目を通っているのですから情報収集に効率が良いはずです 逆にそれができなければ新聞の役割は終わりでしょう いや〜お世話になりました ありがとうございました(拝) iPhoneから送信

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凪 NAGI [本のブルース]

タウン誌『NAGI』の今回の特集「平成の冒険者」に興味があり購入しました。

知人数名が掲載されていて、その紹介文を読むと、私の知らない知人のプロフィールが書かれていました。

目から鱗というか、私の視野が狭かったようです。

それにしても素晴らしい特集だと思います。

ぜひご一読ください。
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『82年生まれ、キム・ジョン』 [本のブルース]



半年以上遅れで、『82年生まれ、キム・ジョン』を読みました。

図書館に予約したのは今年の2月ごろだったと記憶しています。当時の待ち人数は80名を超えておりました。

先ごろようやく順番が回ってきて、借りて読んだというわけです。

周囲の熱狂が醒めた頃に読むというのもいいもので(←強がり)、この本による問題定義は、国によって程度の差こそあれ、万国共通のものでしょう。(韓国だけではないのです。)

すなわち、社会における女性への差別・不利益についてです。

日本人女性が読む場合、40代~60代の方は、私のことだと思う人も多かろうと思います。

その上の世代になると、主人公キム・ジョン氏の母親であるオ・ミスク氏に自分の姿を重ねるでしょう。

オ・ミスク氏は立志伝中の経営者であり、その肝っ玉母さんぶりは男性の支持を集めるのかもしれません。ただし、経営することも自分で望んだわけではなく、それしか道がなかったというものですから凄まじいです。

閑話休題、本書は、作者、翻訳者、解説、出版担当など全て女性の手によって作られています。反対に言えば、男性なしでも十分にベストセラーは作れる(ビジネスは成り立つ)ということを証明しています。

話は飛躍しますが、現代の少子化は日本だけの問題ではなく、先進諸国全てに共通する課題と言えましょう。その根っこには、本書が突きつける“問題”が横たわっています。

人類が、性別に関係なく、幸福を享受するには、社会の仕組みを根本的に作り直すしか方法がないのではないか、というのが私の結論でありますが、皆様であればどうお考えになられますでしょうか?

今さらですが、ご一読をお勧めします。
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『ショーケン最終章』 [本のブルース]

萩原健一さんの遺稿『ショーケン最終章』を読みました。

ショーケンが語りかけるような文体がすごく良くて、声が聞こえてくるような気さえしました。

大のショーケンファンの知人がまだ読んでいないということでしたので、私が読んだものでしたが差し上げたところたいへん喜んでいただきました。

この本の中には私の知らないショーケンがいっぱいありました。

あらためて彼の作品を観たい(聴きたい)と思います。
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「しょうがっこうがだいすき」 [本のブルース]




私にとっては長いようで、でもやっぱりあっという間に6月が終わろうとしています。

梅雨時期らしからぬ好い日が続いてましたが、ここ数日は雨となり、ようやく梅雨本番なのでしょうか?

さて、今日の中日新聞朝刊に小学2年生の子どもさんが書いた「しょうがっこうがだいすき」が紹介されてました。

小学校低学年のベストセラー作家さんです。

最近ではいろいろなメディアにとりあげられているのでご存じの方も多いかと思います。

ご縁あって私も購入させていただきました。

とても小学生の子どもさんが作ったとは思えないしっかりした内容に驚きました。

ちなみにこの本を書こうと思ったきっかけというのが、自分の父親が本を出版したので、ならば私もやってみよう、と思ったというのですからビックリです。

親の後姿を見て子どもは育つのですね。

わが子の不甲斐なさは自分の鏡と思えば、今更ながら「なるほど」と膝を叩いた次第です。

【ほいくえん、ようちえんのみんなへ】と表紙に書いてあるとおり、著者の秋元ういサンは自分の後輩たちに向けて書いたそうです。

私が言うのもなんですが、ぜひそういうお子さんに読んでもらいたいと思いました。



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『中央銀行』 [本のブルース]




前日銀総裁の白川方明氏が書かれた『中央銀行』を図書館で借りてきました。

本書は単なる回顧録ではなく、白川氏の39年間の日銀経験を基に日本経済史的面と中央銀行の使命を述べる部分、そして総裁時代の3部構成となっている。

それにしても、総ページ数は738ページと、とても分厚い本です。プラス20ページの文献一覧を見て、やっぱりセントラルバンカーは違うなぁと心底思いました。

ローカルバンカーが経験した◯◯年という本を書いてみようかな?(誰も興味ないですね。)



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『仏教抹殺』 [本のブルース]




この本を読んで驚きました。

話題になったので、すでにご存知の方も多いでしょう。

歴史の教科書で、明治初期の「廃仏毀釈」ということは知ってましたが、それがこれほど苛烈だったとは知りませんでした。

あの大学者・梅原猛氏は「廃仏毀釈がなければ国宝の数はゆうに3倍はあったろう」と指摘したというのですから驚きました。

著者の丹念な調査で、日本各地の廃仏毀釈の実例が紹介されています。数だけ聞いてあまりピンとこなくても、そのおぞましい実話を読むと、よくぞそこまでと思わずにいられませんでした。

その中には伊勢の寺院のことも書かれています。

閑話休題、神仏習合は日本の古き良き伝統であり、深刻な宗教戦争を回避した我が民族の知恵であったと私は考えます。

しかるに明治になって神仏分離を行い、それが予想以上の広がりをみせて、廃仏毀釈に至るのは同じ国民性の不幸であったと言えましょう。

それには理由があることも、著者はちゃんと書いておられます。

それにしても、偶然にも助かった興福寺の阿修羅像や五重塔を喜ぶとともに、消え去った国宝級の仏像や寺院を想像すると残念でなりません。

京都や奈良も例外でなかったいいます。現在ですらあれほどの寺院や仏像などがあるのですから、かつての日本はどれほどのものであったのかを考えるとため息がでてしまいます。



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『ビレッジプライド』 [本のブルース]



今年の3月、かねてより興味のあった島根県にある邑南町に行った。

そうしたら先日、たまたま『ビレッジプライド』という本に巡り合った。同町役場の職員・寺本英仁さんが書かれたもので、同氏がこれまで取り組んでこられた町おこしのことが紹介されている。

実に興味深く拝読させていただいた。

たった1日ではあるが、同町を訪問したことがあるだけに、寺本氏のご苦労が行間に読むことができた。

同書113pより。

「僕たちは金持ちになりたいから、邑南町に住んでいるわけではない。」 「お金は最終的な目標でもゴールでもない。手段だ。僕たちのゴールは、この町で大好きな家族、仲間と楽しく幸せに暮らすことなのである。」

特に説明は不要であろう。

【あるまかんのつぶやき】
 日本中に素晴らしい人がいる。さて、私は何をしてきたのか?どこに行きたいのか?
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『人をつくる読書術』 [本のブルース]




今までと何冊かこのテの本を読んできた。今回、この本がユニークなのは、佐藤優氏の読書を通じた自伝的な内容そのものところにある、と思う。

佐藤氏の読書体験には、節目節目に導いてくれる【師】が登場する。その師たちは、佐藤氏が呼び寄せられるようにして、彼にいろいろとアドバイスを送るのだ。

自分にはこんな経験は皆無に近い。それは自分がそうしたアドバイスを求めなかったに他ならない。また、佐藤氏のような深い思索を中学生のような頃からしてこなかったからだ。

ゆえに本書は若い人、中高生に読んでもらいたいと思う。

【あるまかんのつぶやき】
読書は深い。そしてこんな風に人も造るのだなぁ。



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