『男はつらいよ 寅次郎夢枕』 [f]
土曜日のBSテレ東でやっている『男はつらいよ』シリーズ。初めて初期作品を観て驚いた。
セリフのやりとりが厳しい。おいちゃん、おばちゃん、そしてタコ社長とのやりとりを聞いていてドキドキこそすれ、笑えない。
当時の私は子どもではあったが、その頃のことを思い出してみても、あの頃の大人達の大半がこの映画を支持したとは考えにくい。ただ事実ヒットしてシリーズ化しているのであるから、当時の大人達の心情は私の想像を超えている。
閑話休題、この第十作のみどころは、なんといっても往年の名女優田中絹代扮する旧家の奥様と寅さんが語り合うシーンだろう。1970年代初頭とはいえ、また信州の田舎とはいえ、あんなシチュエーションはありえたのだろうか?あったとすれば、私たちはこの50年で多くのものを失ったことになる。
もう一つの見どころは、寅さんが告白を受けるところである。いつもと逆パターンとはいえ、あり得ることである。
今後、シリーズの続編がどう展開し、作風が変化していくのかを見極めることができれば幸いである。
セリフのやりとりが厳しい。おいちゃん、おばちゃん、そしてタコ社長とのやりとりを聞いていてドキドキこそすれ、笑えない。
当時の私は子どもではあったが、その頃のことを思い出してみても、あの頃の大人達の大半がこの映画を支持したとは考えにくい。ただ事実ヒットしてシリーズ化しているのであるから、当時の大人達の心情は私の想像を超えている。
閑話休題、この第十作のみどころは、なんといっても往年の名女優田中絹代扮する旧家の奥様と寅さんが語り合うシーンだろう。1970年代初頭とはいえ、また信州の田舎とはいえ、あんなシチュエーションはありえたのだろうか?あったとすれば、私たちはこの50年で多くのものを失ったことになる。
もう一つの見どころは、寅さんが告白を受けるところである。いつもと逆パターンとはいえ、あり得ることである。
今後、シリーズの続編がどう展開し、作風が変化していくのかを見極めることができれば幸いである。