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谷崎潤一郎著『瘋癲老人日記』 [f]

2023-07-17T21:59:31.jpg
恥ずかしながら「大谷崎」を初めて読んだ。

ノーベル賞の候補にもなっていた谷崎潤一郎。

『瘋癲老人日記』は谷崎の晩年の作品で、発表当時から賛否両論あったという作品。

文章は巧い。読ませる。内容はおもしろい(好き嫌いは分かれそう)。

そうとしても、これがノーベル文学賞の候補者の作品かと言われると、いささか寂しい気分になる。

閑話休題、カバー表紙の版画は、言わずと知れた棟方志功。中のページにもいくつか挿絵の版画が掲載されており、文庫本ながらとっても贅沢な造りになっている。

それとこの作品の本編の終わり方が、フランス映画みたいでカッコよかった。
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