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村木嵐『まいまいつぶろ』 [f]

うっかり本の写真を取り忘れた。

村木嵐著の『まいまいつぶろ』を読んだ。

たいへん面白く、時間を忘れて読んだ。

しかしながら、本の帯に書いてあるような【落涙必至】ということはなかった。(個人の感想です。)

淡々と終わった感がある。

物語の中心は江戸幕府九代将軍の徳川家重である。

浅学の私は、家重が話すことができず、身体にも障がいがあったことを知らなかった。

家重を補佐する人物が大岡忠光である。この家重と忠光主従を軸にして様々な人間模様を描いた本作は、なるほど傑作である。

あと一歩、二歩の踏みこみがほしかった、というのはあまりにも高い要求かもしれない。
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