平穏な町 [discover Z]
昨日、4月10日三重県にも『感染拡大阻止緊急宣言』が出されました。
1 移動の自粛
2 学校の休校
3 医療体制
4 経済対策の追加
の4項目です。
今回の新型コロナウイル騒動は戦争とは異なります。こんな経験をされたことがある人は今の日本にほとんどおられないでしょう。(スペイン風邪をご経験された方はかなりのご高齢でしょうから。)
さて、写真は津観音の境内に鎮座される地蔵菩薩像です。
先の戦争の大空襲の中でも焼け残った像です。
境内にあった建物は本堂をはじめすべて焼け落ちたのですからたいへん高温になったことと推測されます。そこを生き残った本像は奇跡的と言うべきでしょう。
その有難いお地蔵さまは今、何をみつめていらっしゃるのか?
閑話休題、今日も津の町は落ち着いていました。たしかに飲食店の人出は減りたいへんなようですが、町の様子は前と変わらず、静かで人出も少ない。
市内を流れる安濃川河口付近では貝採りに興じる方がみえます。これも毎年の春にみられるお馴染みの光景です。
某店で昼食(うな丼)を食べました。
席は満席で、いつもの土曜のような外に行列はないものの、繁盛されてました。
決して油断しているわけではないですが、交流人口が少なければそれほど広がることはないのではないか、というのが私の感想です。
しかし、一口で地方といっても千差万別。一律の対策では経済・社会面で問題が大きいことから打つ手が難しくなっています。今が知恵の絞りどころです。
男の心を楽にする言葉
今日NHKの番組を見ていたら次の言葉が紹介されてました。
【失敗や恥は男のアクセサリーだ!】
誰が考えた(言った)言葉か知りませんが、一見ずいぶんと男の心を楽にする言葉だと思いました。
勲章ではなくてアクセサリーというところがミソですね。
アクセサリーも付けすぎるのはどうかな?
【失敗や恥は男のアクセサリーだ!】
誰が考えた(言った)言葉か知りませんが、一見ずいぶんと男の心を楽にする言葉だと思いました。
勲章ではなくてアクセサリーというところがミソですね。
アクセサリーも付けすぎるのはどうかな?
島耕作 [本のブルース]
先日、写真だけアップして文章を付け忘れました。申し訳ない。
さて、外出を控え、自宅に籠る(?)準備として本屋さんに行ったら『相談役 島耕作 第1巻』が並んでいました。
1983年『課長』としてスタートした島耕作は出世街道を上り詰め、社長・会長そしてついに相談役です。
私は、課長時代から読み始め、ずーっと読み続けました。
そして、振り返って思うのはやっぱり一番おもしろかったのは課長時代だったなぁ、と。
なぜか?
課長時代は、公(仕事)と私(プライベート)の話がうまくかみ合い重層的な人間模様が描かれていました。
島耕作の地位が上がるにつれ、公私のからみが少なくなり、やがてほとんどが「公」(仕事)ばかりになっていくのは読んでいてそれなりに面白いものの深みがない気がします。
まぁ作者としてもプライベート部分は描きにくいんでしょうな?!
閑話休題、この『相談役 島耕作 第1巻』では島耕作のかつての上司だった万亀元社長(元会長・元相談役)が逝去しました。
この万亀氏が最初に登場したのは広報室長でしたか?脇役のそのまた脇くらいだったのになぜか出世していきます。
まぁそれにしてもこの万亀さんの死に際もかなりあっさりと描かれているのですが、島シリーズで思い出すのは『課長』時代の宇佐美元専務が他界する話です。
初芝電産の揺籃時代から会社に尽くし、最後社長のポストを争って、結果社長にはなれず会社を去る宇佐美専務。するとそれを待っていたかのように病魔が彼を襲い、あっという間にあの世に旅立つのですが、死ぬ直前に挿入れたエピソードはなんとも切ないけれど人間味のある話でした。
現代のサラリーマンのファンタジーである島耕作シリーズ。サラリーマンにとって出世は醍醐味でありますが、出世競争に負けて会社を去るときに初めてその虚しさにサラリーマンは気づきます。島耕作のように最高地位を極めたサラリーマンに限って言えばその虚しさとは無縁と思います。
それとも、これからそういう気持ちを彼も味わう時が来るのでしょうか?