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『ベニスに死す』 [キネマのブルース]

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今日は午前10時の映画祭で『ベニスに死す』を観ました。

映画通の大先輩から「今年で午前10時の映画祭は最終回になるので、今回は選りすぐりの映画がかかるよ」と教えてもらったので、できたら全て見ようと思っています。

閑話休題、『ベニスに死す』。

正直、私にはさしておもしろい映画ではありませんでした。

ただし、登場人物の服装・ファッションには惹かれました。

(なぜ、主人公は暑いのに正装するのだろう。ヨーロッパでは帽子をかぶっている人が多い。帽子でその人物の職業や地位がわかったりする。)

そして思ったこと。

この映画はヨーロッパの歴史や文化・慣習を知っていないと理解できないぞ、ということです。

ちょっとした仕種や登場人物のやりとりなどそれらがわからないとおもしろさが半減するでしょう。

それにしても退廃的なさびしさが充満してました。
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『ローマの休日』 [キネマのブルース]

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「午前10時の映画祭」で『ローマの休日』を観てきました。

映画館の大スクリーンで観るのは初めてです。

何度観ても(今まではテレビサイズですが、)この映画は面白く、最後はちょっぴり悲しい余韻のあるいい映画です!

今なお、ローマのスペイン階段では、映画の中のオードリーを真似てジェラートを食べる人が多く、迷惑になるため、ついに最近、ローマ市はスペイン階段での飲食や座り込みを禁止したというニュースを新聞で読みました。

映画公開から60年以上たった今でもこの映画の影響力は衰えていないのです。

それも、やはり主演のオードリーの魅力が大きいのは言うまでもありません。

一時代を築いたのではなく、永遠のヒロインというのがふさわしい女優です!

もう一人の主役である新聞記者役のグレゴリー・ペックもよかった。

最後の記者会見シーンで彼は目に涙をためてるんです。オードリーと離れたくないという気持ちがひしひしと伝わります。

ま、オードリーを好きにならない男性はいないでしょうから当たり前といえば当たり前かもしれませんが、、、。(この映画を観たことがない方はわからないコメントですみません。)

夢のような1日を過ごしたのはアン王女ではなく、新聞記者の方だったのかもしれません。

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映画『アルキメデスの大戦』 [キネマのブルース]




今日からお盆休みとなったあるまかんです。 午前中は残務整理があってチョコっと会社に出ました。

それと今日は津田学園、惜しかったですね。点差や試合の概要を聞くだけだと一方的にやられた感がありますが、テレビで見た限りでは善戦だったと思います。特に津田学園の二番手ピッチャーがよく踏ん張りました。

台風が近づいているせいで、風が強くなってきましたね。湿気もあって気持ち悪い暑さです。

こんな日は映画館で涼もうというわけでは決してありません。

前から気になっていた、映画 『アルキメデスの大戦』を観てきました。


冒頭の戦艦大和が沈没するCGは圧巻でした。

少し疑問に思いましたのは、たしかに当時の戦艦の甲板は木製で、明るい木の色をしていて、今回の映画でもそうでした。しかし、出撃する際は、甲板にコールタールを撒き、黒く擬装して飛行機から狙われにくくしたと聞いたことがあります。

大和の最期の出撃に限っては擬装がなされなかったのでしょうか?それとも私の間違った知識なのでしょうか?

ご存じの方みえましたらお教えください。


さて、映画の本編はたいそう面白く、楽しめました。時間も短く感じられました。

最後の戦艦「大和」建造の意義を聞くと、「なるほど!」そういう解釈もできるか、と思わず膝を打った次第です。(実際は、後知恵であって、そこがフィクションなのでしょう。)

冒頭の大和沈没のシーンに別の意味合いが出てきます。

それと最初の戦闘シーンで、アメリカ軍が撃墜されて海に落ちたパイロットを助けるところがあり、これを日本軍は呆然と見ているところが印象的でした。(日本軍としては、助けるの?と、驚いたのではないでしょうか? アメリカ軍は兵士を大切にするんですね。)

果たして先の戦争とは何だったのか? この『アルキメデスの大戦』をテーマにして語り合うのもきっと有意義であると思います。

もうすぐ8月15日です。英霊よ安らかにお眠りください。  合掌
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映画『長いお別れ』 [キネマのブルース]


伊勢の進富座さんで『長いお別れ』を観てきました。

この映画は山崎努さんが出ているので、観たいみたいと思っていたのです。







想像通りのいい映画でした。

大人のファンタジーだと思いました。

主人公が認知症となり、7年間の生活を描いたものですが、家族同士がギクシャクすることなく、もちろん怒ったりすることもなく、「お父さん、お父さん」と言いながら、奥さんも子ども(と、いっても30歳を越えています)も優しく介護します。

逆に、生活での悩みをお父さんに打明け、それに対してお父さんは絶妙な返事をします。まるで、神の前でひざまいて懺悔する信者に対してお告げがくだされるみたいな感じです。

私がファンタジーだと思うのは、この家族からは「介護疲れ」といった雰囲気が微塵も感じられないからです。

それってありか? と、思ったりします。

なぜなら、このお父さん、元学校の先生で、校長先生まで務めた方という設定です。真面目な仕事人間だったそうです。

たまに家族と遊びに出かけても、一人で本を読んでいたというエピソードも披露されます。


お母さん役は松原智恵子さん。若い頃夫と一緒に写ったモノクロの写真がチラッとでてきます。おそらく松原智恵子さんと山崎努さんご両名の若い時の写真を合成したと思われるのですが、これがこの奥様が今も優しく献身的に尽くされる出発点なんだと私は妙に納得してしましました。(松原さんはさすが!おキレイです。)

娘役は、竹内結子さんと蒼井優さん。

竹内さんが時折みせるコケティッシュな表情は天下一品です。

蒼井優さんは家族のムードメーカーという役どころでは、今、彼女の右に出る人はいないのではないでしょうか?

そして、お父さん役の山崎努さんの怪演は忘れられません。

介護のエグイ画もあります。1回(?)みせた山崎スマイルもいいです。

まだしばらく、進富座さんでかかっているようなので、ぜひご覧になることをお勧めします。

【追記】
この映画館に立ち寄るときは、私はよく「ぎゅーとら」さんでお弁当を買って食べます。

美味しいんです。これも楽しみの一つだったりします。





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映画『愛と青春の旅だち』 [キネマのブルース]




先日、「午前10時の映画祭」で『愛と青春の旅だち』を鑑賞してきました。

この映画は若い頃に観たことがあります。そして今観てもたいへん素晴らしい青春映画であると思いました。

タイトルの邦訳もいいですね。単に原題「An Officer and a Gentleman」を訳したのではなく、もちろん、英語のままでもありません。

しかし、この「愛と青春の旅だち」という訳が実に映画のストーリーとぴったり合っているのです。

昔、友人からきいた話では『愛と青春の旅だち』を配給した日本の映画会社は、この作品以降「愛と~」とつける題名が多かったそうです。

また、『ポリスアカデミー』はこの映画のパロディとして作られ大ヒットしたとか。


閑話休題、『愛と青春の旅だち』はもちろんラブストーリーに違いありませんが、今観ても色褪せないのは二つ要因があると考えます。

一つ目は、リチャード・ギアが扮する主人公の生い立ちがあまり恵まれたものではなく、ややひねくれて育ったこと。彼が厳しい訓練やしごきに耐えた理由もその出自に大いに関係します。

人間的には決していい人ではなかった問題児が立派な士官に成長する物語でもあることが、本作のもう一つの見どころとなります。


二つ目は、恋愛相手の女性たちも決して恵まれた境遇ではなく、士官学校の男たちと恋愛を超えて結婚へのゴールインを目指して駆け引きをすことです。

彼女たちは昼間は工場のラインで働いています。その工場の煙突から立ち上る排煙を見る限りでは労働条件も悪そうです。

士官候補生に近づくのは将来のエリートを青田買いして玉の輿に乗る(死語)ことを狙ってのことですが、そうそううまくいかないことも十分に知っています。

恋愛模様はさまざまで、男を騙そうとして悲劇が起こってしまいます。私はアメリカ社会に疎いのでうまく解説できませんが、アメリカの貧富の差や人種差別などがこのラブストーリーの背景としてしっかり描かれていることが、この映画が今も名画として親しまれる大きな理由だと思うのです。

上映期間はあとわずかですが、ぜひご覧になっていただきたいです。
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映画『日本のいちばん長い日』 [キネマのブルース]

この映画も午前10時の映画祭で観ました。

素晴らしい作品でした。

昔のここいう映画が佳いのは、作中の時代をリアルに知る人が作る側にも観る側にも相当多くいたことで【緊張感】が生じ、それが作品に好作用を及ぼしたものと、私は考えています。

下手なことはできないぞ、という想いが製作者にも、役者にもあったことでしょう。

この映画が公開された1967年は、終戦からまだ22年しか経っておりません。

監督や製作会社の勇気というのはどれほどだったのか測りしれません。

残念ながら上映は終わりましたが、機会があれば、ぜひ観てもらいたい一作でありました。
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映画『ブルース・ブラザース』 [キネマのブルース]




今年は初めて「午前10時の映画祭」を観ています。かなり積極的に!

『ブルース・ブラザース』・・・なんで、こんないい映画を私は見逃していたのでしょうか?

特段、見なかった理由はないのです。

リアルの上映時には、なんとなく見逃し、テレビでの放送も、これはチラッと見た記憶はありますが、真剣に通しでは見てなくて、ビデオ・DVDも借りずにここまで来てしまいました。

若い時に見ていれば、もしかしたしたら、多少人生が変わったかもしれません。

それくらい、いい映画です! 楽しい映画です! 愉快で、痛快で、踊りだしてしまうムービーです。

今さら、どんな賛辞を並べても、「何を言ってんだ!」と笑われそうですが、もし、まだ見ていない方がみえましたら、ぜひご覧ください!

いや~映画って本当に面白いですね!(水野晴朗調)

【あるまかんのつぶやき】
私のおすすめは、キャブ・キャロウェイの歌と終盤のカーチェイスです。やっぱり、ライブはいいです!
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風と共に去りぬ [キネマのブルース]




本日は「午前10時の映画祭」で、『風と共に去りぬ』を鑑賞いたしました。

実は、私はこの名作を通しでキチンと観たことがなく、もちろん劇場で観るのは初めてとなります。

映画評論家の水野晴郎氏がテレビで解説する際に熱弁を振るわれていたことを思い出します。

また淀川長治氏は、乳母役の黒人女優が本作でアカデミー賞助演女優賞を受賞したことを語ってみえました。私の記憶違いでなければ、黒人初のアカデミー賞であり、世間は大層驚いたそうです。

本作は1939年作品。太平洋戦争の2年前になります。その頃にこんな素晴らしい映画を作るのですから日本は戦争で負けるはずだ、と昔思ったことがあります。それは今でも変わりません。

さて、本作は4時間近い長編で、途中に休憩が入ります。そんな映画を観たのは『十戒』くらいしかありません。

それでも話の展開が早く、またグイグイ引き込まれるので、大して長いと思いませんでした。

ヴィヴィアン・リー演じる主人公「スカーレット」は美しく、勝気、前向きで行動力があります。時には手段を選ばないやり方は典型的な悪女なのですが、観ている側はそのように思いません(少なくとも私は)。

つまり、スカーレットは銀幕の中だけでなく、外の者まで魅了しているということです。

本作はいろんな見方、解釈があるので、浅薄非才の私がここで論を張るのは控えたいと思います。

百聞は一見にしかず。6月13日までイオンシネマ津でかかっています。よろしければご覧になってください。

【あるまかんのつぶやき】
映画って本当にいいものですね。サヨナラ、サヨナラ、さよなら!



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ゴッドファーザー [キネマのブルース]




午前10時の映画祭で、今週は『ゴッドファーザー』がかかっています。

ビデオでは見たことありますが、スクリーンで観たのはこれが初めてです。やっぱり、映画館で観るのは違いますね、

約3時間の大作ですが、時間が経つのを忘れました。

若い頃には理解できなかったことが、改めて心に沁みました。これはまちがいなく大人が観る映画であり、人生の節目ごとに見直せたら最高ですね。

さて、マフィアの大ボスであるドン・コルレオーネがなぜ、その地位につけたのか?それは人を見抜く力、洞察力に長けていたからに他なりません。

彼は息子マイケルにこう言います。「自分はどんな大物にも踊らされることはなかった」と。

「男は油断するな」「家族を大切にしろ」などの警句も印象に残った。そして貴重な遺言を残して死にます。

その遺言を基にマイケルは大勝負にでて、名実共に2代目ゴッドファーザーになってゆく。ただそこには深い哀しみが漂っています。

かつて淀川長治さんは、『ゴッドファーザー』は家族がきちんと描かれていることで、単なるマフィア映画ではなくなった、というようなことをおっしゃってみえました。

そう、ゴッドファーザーは家族の物語なのです。

上映期間は残り少ないですが、ぜひご覧になってください。

【あるまかんのつぶやき】
またニーノ・ロータの音楽がいいんです。



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ショーケンのこと [キネマのブルース]

今さらながら、ショーケンこと、萩原健一さんについて書きたい。

昭和30年代生まれの男にとって、ショーケンは永遠のヒーローであり、憧れであり、ああいう風になってみたいという唯一無二の存在であった。(あくまで個人の感想)

先日他界されて、いろんなメディアが報じたように、出演したドラマや映画での活躍は数多い。

残念なのは、晩年における出演が少なかったことだ。人生の前半にやり尽くしてしまったのか、それとも自らのライバルは過去の自分だったのか、本人以外は知る由もない。

閑話休題、少し遅れた追悼文が今月28日の日経新聞に載った。そこには映画『誘拐報道』が紹介されている。

1982年公開のこの作品を私はリアルタイムで劇場で観た。当時も大のショーケンファンであったことに加え、本作が誘拐映画の名作『天国と地獄』を超えたという評判を聞いたからだった。ちなみに私は『天国と地獄』も大好きである。

なるほど、この時のショーケンの演技もよかったが、映画としては今ひとつだった。なにせ、今では考えられないことだが、この映画は、あの『蒲田行進曲』と2本立てで公開されていた(四日市だったから?)。その『蒲田行進曲』があまりによかったので、本命で見に行った『誘拐報道』のがっかり感がハンパなかったのである。

余談が長くなった。

私が一押しのショーケンの出演ドラマは『君は海をみたか』である。

これは1981年か、82年だったかにテレビで放映されたドラマだ。脚本は倉本聰さんで、ショーケンはシングルファーザーの役だった。

この時のショーケンは、木暮修でもなく、マカロニ刑事でもなく、もちろんサブちゃんでもない。私には新境地の萩原健一だった。

この時演じた父親は、不治の病におかされた自分の息子を助けようと懸命に努力するのだが、それまでが典型的な仕事人間であったためにことごとく息子や周囲の人々と噛み合わない、という役であった。

その苦悩と挫折を表現する彼の演技に鬼気迫るものを感じた。

もう一度観たい作品である。(新聞等の評伝にはこの作品のことは書かれてなかったなぁ)

ショーケンこと萩原健一は、私などが言うまでもなく、不世出の役者さんでした。安らかにお眠りください。
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